多くの広告手法がある中で、美容室で広告を活用すべきなのかを悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
また、美容室で広告手法を活用することへの一歩を踏み出せたとしても、自分のサロンにどの広告手法を活用することが有効か、分からない方もいるでしょう。
美容室で広告を出すことの意義と、どのような広告手法を活用すれば影響力を持てるのかを、詳細に解説していきます。
美容室での広告の必要性
美容室では広告を打ち出す価値は十分にあります！
それは25万4,422軒【令和元年度衛生行政報告例より】という日本全国の美容院の数と大きく関係がしています。この25万4,422軒という美容院の数は前年度比1.3％増となりました。しかし美容師の数は年々減少しており、美容師の採用競争が激化
してきています。
美容室での採用の成功は、その後の集客のカギを握っているといっても過言はありません。
そのため、採用の成功と集客率の向上のためにも広告を打ち出すことで自身の美容室の情報を発信し、求職者・新規の顧客を獲得することが非常に重要なのです。
美容室に興味を持ってもらえる広告とは
自分の美容室のことを知らない方に、自分の美容室を認知してもらうことが広告を打つうえで1番重要です。
有効な広告を出すためにはどのような人材が欲しいのか、どのような人に来てほしいのかというターゲットを明確にして、マッチした広告を打ち出す必要があります。
たとえば、環境にこだわって働きたい人もいますし、雇用形態にこだわる人もいます。またお客様の中には、子供を連れて美容室に行きたい人もいれば、他の美容室が休みの曜日に行きたい人もいます。
自分のサロンの強みを広告としてアプローチをすることで、多くの人に自分の美容室を知ってもらう機会を作ることができます。
いろいろな広告手法
多くの種類がある広告ですが、そのなかでも美容室が活用することで求人に対する応募・集客を見込める広告をいくつか厳選してみました。
気軽に無料で試せるものから、有料だけれども付加価値があるものなど、多くの美容室のニーズにマッチできそうなものをピックアップしています。
ここでは、美容室で活用できる広告手法を確認し、自分の美容室であったらどの手法が有効なのかを考えてもみましょう。
無料でできる広告
まずは、気軽に試すことができる無料の広告手法についてご紹介します
大きな魅力として、無料で利用することができるため、自分に合っていないと感じたら、気軽に解約ができます。
広告初心者の方でも活用しやすい無料でできる広告手法を見ていきましょう。
〇SNSを活用
ふだんの生活でも、活用されている方が多いFacebook、Twitter、Instagram、LINEといったSNSを求人・集客の広告として活用する方法です。
1番のメリットは操作が簡単な事でしょう。またSNSは利用者も多く、自分がカットしたスタイルやセットした髪型をアップしてもらえれば、より多くのお客様の目に留めることもできるのです。
また美容室の雰囲気を発信することで求職者にも、働く環境をアピールすることができます。
〇Googleビジネスプロフィールを活用
Googleビジネスプロフィールとは、Googleマップ上に店舗や会社の情報を表示できるものです。Googleマップを活用して利用したいサロン、働きたいサロンを調べている方の目に留まりやすい事が特徴のGoogleが提供するサービスです。
さらに無料のツールでありながらも、営業時間や店舗のメニューなどを発信することもできますし、口コミや質問の機能を使えば顧客とのコミュニケーションもとることができる有能なツールです。
その他の広告手法
上記以外にも、様々な広告手法があります。有料なものもありますし、広告そのものは無料ですが準備などに費用がかかるものもあります。
そのほかのさまざまな広告手法を見ていきましょう。
自分のサロンのニーズや採用予算にマッチしているものを探し、活用してみてはどうでしょうか。
〇チラシ
チラシは配布範囲をお店の周辺に設定すれば、お店周辺に住んでいる方のほとんどへ情報を届けられるのが特徴です。
なおかつパソコン1台でも作成できるのでお金はかかりません。しかし作成後に印刷をすると印刷代がかかるため、やみくもにチラシを作成して配布するとそれなりに費用がかかってしまいます。ですが、チラシは手元へ残しておけ、また気軽に目にするため、広告手法において非常に有効な方法です。
〇名刺・紹介カード
この方法は、すでに美容室を利用してもらっている顧客に、名刺や紹介カードを渡してお客様を連れてきてもらうというものです。
カードの作成代金はかかりますが、顧客に配るためチラシよりも枚数が少なく済むので費用もそこまでかさむことは少ないでしょう。
また紹介カードを活用して、紹介した側、紹介された側両方に特典をつけることで、積極的に宣伝をしてもらえ、新規顧客の獲得につながる可能性があります。
またこれは顧客獲得だけでなく、すでに働いている美容師に友人や知り合いを自身の美容室に紹介してもらうという、採用に繋がる方法でもあります。
〇自社ホームページ
自分自身でサロンにマッチしたホームページを作るという方法です。自分のサロンの強みを打ちだしたホームページはお客様にも求職者にも見やすく、集客・求人応募率アップへと繋がる可能性が十分にあります。
自分で作成すれば費用もほとんどかからず、無料で集客できる方法と言えますが、ホームページの作成、運用には知識も必要ですし、それなりの時間もかかってきます。
ですがSNSからホームページへと流入させる仕組みを作ることができれば、さらなる集客・求人応募を見込める可能性もあるため有効な手段です。
〇リスティング広告
検索したときに広告を上部に出せ、目に留まりやすく、集客・求人に対する応募に繋げられる可能性があるのがリスティング広告です。
しかし、リスティング広告は正しい知識を身につけていなければ、有効な活用ができないことがあるので注意が必要です。リスティング広告については、次項でくわしく説明していきます。
リスティング広告とは
Google、Yahoo!などの検索エンジンで検索した結果が表示されたときに、「広告」「Ad」と表記されて上部に出てくる広告のこと指し、検索連動型広告とも言われるのがリスティング広告という広告手法です。
検索キーワードに自店の広告が合致していれば上位に表示されるという仕組みになっており、美容室にとってもターゲットであるお客様と求職者に広告を打ち出せるため、より効率良く集客・採用に繋げることができます。
リスティング広告の特徴
リスティング広告の特徴とし、検索のたびにオークションがおこなわれています。オークションとは検索キーワードに対して、どの広告をどの掲載順位で表示するかを決めることです。オークションの結果にもとづき、掲載単価の高いものから順番に上位に広告を出すという手法なため、一般的な広告法とは異なります。
そのためリスティング広告は、必ずお客様と求職者の検索にマッチしたものが上位にあがってくるわけではないのです。
リスティング広告の費用
広告費用がリスティング広告のもうひとつの特徴です。
リスティング広告の費用はクリック課金という、1回クリックされるごとに費用が発生するというものを採用しています。これが、テレビやラジオなどの広告とは大きく異なる部分です。
しかし、クリックされた分だけどんどん広告費用が発生するというわけではありません。
入札単価といって広告がクリックされたときに支払ってもよい最大の金額を決めておけるので、この金額を超える請求はありません。
このようにリスティング広告では、この金額が高いほど、広告として上位にあげてもらうことが可能となります
リスティング広告のメリット
リスティング広告のメリットは、予約や求人応募の即効性に繋がりやすい人に広告を見せられるということです。これは自社で設定しているキーワードとマッチした方に広告を表示することができるからです。
広告配信をスタートさせたその日から検索上位にあがることもあるので、広告を出してからすぐに広告の効果を実感できることもあります。
さらに予算は自分たちで設定でき、予算外の請求をされることはありません。そのため、低価格からスタートして大きな利益を得られるといった可能性もあるのです。
リスティング広告のデメリット
知識が不足していると運用が難しいことがリスティング広告における最大のデメリットといえます。たとえば、キーワードによっては競合店が多くなってしまうことがありますし、競合店が多ければ必然的に入札単価は高くなってしまいます。
そのためキーワードを精査して広告を組み込んでいくことが重要になってくるのです。しかし、こういった分析や運用は初心者では難しく、躊躇してしまいがちなことです。
また、デメリットとしてリスティング広告には必ず「広告」というマークがついてしまいます。このマークがつくと警戒してあえてクリックしないという方もおり、せっかくマッチングしている顧客であっても避けられてしまう可能性があります。
美容室がインターネット広告を効果的に活用する手順
いろいろなインターネット広告についてご紹介してきましたが、つまり美容室がインターネット広告を打ち出すにあたって、効果的に活用できるのはどのような手法なのでしょうか。
ここからより効果的にインターネット広告を活用するための手順についてご説明します。
- 事前準備
リスティング広告を作成するために、まずは事前準備が必要です。一般的にリスティング広告は、自社のウェブサイトにかけて、予約の導線を整えてから宣伝をしていく必要があります。そのため、事前準備として自社サイトを作成しておく必要があります。
事前準備の第1段階として、まずは広告を見た人が来店しやすい予約の導線と求人の応募をしやすいウェブサイトをしっかりと整えましょう！
- 検索キーワード選定とユーザーの目に留まる広告文の設定
予約・求人応募までの導線を整えることができたら、その次は検索キーワードを選定と、広告文の設定が重要です。上記したように検索キーワードによっては、費用が高額になってしまうこともしばしばあります。そのため検索キーワードの選定はとても重要なのです。
費用を抑えつつ、効率よくお客様と求職者に検索してもらえるキーワードを選定するためには競合のサイトを調べることや、同じキーワードで検索をかけるなどが大切になってきます。
またさらに重要なのがお客様と求職者の目に入る広告文です。広告文を見てお客様は予約をするか検討しますし、求職者も応募するかを検討します。どのような広告であればお客様の印象に残り、予約・採用までつなげられるかを考えながら、作成しましょう。
- 効果の検証と改善
リスティング広告を出し、最初の集客・採用に成功し、その後も効果を継続するためには、効果の検証と改善が必要です。なにもせずに待っていては、効果の継続は難しいでしょう。
広告により、どのような効果があったのかを検証し、改善に繋げることが効果継続のカギといえるでしょう。
リスティング広告によって集客・採用に成功し、予算をかけられるのであれば、予算を増やしたり、また予算を減らしたければキーワード選定から見直し自身あった広告に改善していきましょう。
マッチした手法の広告を活用していこう
上記では採用と集客の効果的な方法を紹介しましたが、まずは採用に本格的に力を入れてみてはどうでしょうか？採用が成功しないと、集客に結び付いてもあまり意味を成さないのです。
今回説明した広告手法のなかにはホームページ作成、リスティング広告などWEBの知識がないと難しいと感じるものもあるかもしれません。
通常の業務に加えて、これらの業務を行うのは大変かもしれません。その際はぜひプロの手を借りてはいかがでしょうか？
SYCLEでは求める人物の明確化から、ターゲットにマッチする魅力的なサイトの作成、SNSの活用など採用に関する悩みを一気に解決することができます！
まずは採用を成功させることで、激化する美容室の経営競争を勝ち抜きましょう。
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